「総合型選抜」の本来の意図は、例えばあるお子さんが、いつも挨拶するおばあちゃんが横断歩道を渡るのを手伝った。その体験から、多様な人々が生きる社会というものに着目して、高校生になって社会学科を志した。そんなふうに実体験を通して学びたいものを見つけるということだと思います。ですから、大人側が勇気を持って「これをやったら有利」という発想から抜け出してほしいですね。
習い事を通して、親御さんがお子さんの様子で気づいたことを伝え、お子さん自身が「自分」というものに「理解」や「発見」を重ねていけたら、十分じゃないでしょうか。どの習い事がいいのかではなく、どう付き合いどう生かすかを各家庭で見つけていけるといいですね。
(構成/布施奈央子)
※小川さんのYouTubeチャンネル「小川大介の『見守る子育て研究所®』」や、AERA with KidsのYouTubeチャンネルで、小川さんの話を動画で配信しています。