英語を身につけるうえで基盤となるのが、当たり前のように英語を「好きになる」気持ち。ネット情報やほかの子との比較に惑わされず、前向きに続けるコツについて、オンライン予備校「スタディサプリ」人気英語講師の関正生先生に伺いました。子育て・教育情報誌「AERA with Kids」から紹介します。
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公立小学校では2020年から英語の授業が必修化。英語は子どもにとって「教科」となりました。しかし多くの親は「そもそも小学生英語の目的って何?」「英語が苦手な親ができる家庭のサポートって?」と、つかみどころのない気持ちになることもしばしば。そんな親に向けて少し長い目で英語を考えるようアドバイスするのが、スタディサプリ英語講師の関正生先生です。
「自分自身は中学英語から始めて留学もせずに語学を身につけたので、そんなに焦らなくても大丈夫と伝えたいです。一番避けたいのは、親が関わることで子どもが英語嫌いになること。そうなるくらいなら何もしないほうがいい、というのが持論ですね」
小学生で英語を嫌いになると中学以降の学びが苦痛になり「習得できるものもできなくなってしまう」と関先生は警鐘を鳴らします。
「例えば『英語が話せるようになってもらいたい』という親の下心からストイックに何かをさせたり、ほかの子にマウントをとったり。親の英語コンプレックスを解消しようと『あなたのため』と英語を強要すれば、子どもは見抜いて英語が嫌いになってしまいます」
関先生によると、いちばん大事なのは、小学生時代の貴重な時間を英語学習で埋め尽くすより、サッカーでも、絵画でも、好きなことを思い切りさせて、時間とお金を子どもが喜ぶ活動に使うこと。
「何かに夢中になり、頑張ったことがある子は、その後に成績が伸びる。その時期にしか取り組めないことに全力で取り組んできた子は強いし、高校英語からでも伸びる生徒はたくさんいますよ」
そこを踏まえたうえで英語を継続的に続けられるような小学生時代の関わり方があるとしたら「英語における『好きの核心』を見つけることですね」と関先生。
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