かんしゃくが激しい
「話を聞いてほしい=かんしゃく」とならないよう思考のクセを変えていく
子どもがかんしゃくを起こすと、親はかんしゃくを問題視して、「しっかり対応しなくては」となりますが、逆効果。落ち着いているときの関わりが少ないと、子どもはかんしゃくを起こせば話を聞いてもらえると思ってしまう。かんしゃく後の対応こそ大切です。落ち着いて話せたら「今の話はわかりやすかったよ。嫌なことがあったらお話ししてね」などと好ましい行動をほめましょう。
うれしい気持ちは持続しやすく、次の行動につながります。「うー」と抑え込んでいるのも本人は納得していないので、「さっきはどんな気持ちだった?」と聞いてみてください。(吉野さん)
情緒のコントロールが難しい年齢 怒りをおさめる方法も伝えていく
6歳ごろだと、認知や思考の発達段階からいって、見通しが立たず、希望が通らないときに他の選択肢が浮かびにくいものです。高学年ごろには自分をコントロールする力や社会性が身につき、次第と落ち着いてきます。「うー」と言っているのは怒りをおさめている証し。
思春期が近づくと爆発力も高まります。子どもが中高学年になってきたら、怒りが爆発しそうなときに「好きなスポーツ選手の名前を6人思い浮かべる」「その場から離れてクールダウンする」などアンガーコントロールの術を身につけられるといいですね。(藤枝先生)
(取材・文/AERA with Kids編集部)
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