パパが家にいるときには、パパが作ってくれることもあります。
私にとって、家族で食べる食事が最高の時間なんです。どうしてかな?って思うんですが、「これおいしいね」「また作ってよ」って感想を自由に言いあえて、おいしさを共有できるからかもしれないです。「おいしい」っていう言葉を聞くと、「おいしい」っていう気持ちが何倍にも膨らむんですよね。
だからわが家では、夕食の時間にテレビは極力つけないで、見たいものがあれば録画してあとでゆっくり見るようにして、それよりも「家族でおしゃべりすること」を大切にしています。
こんなふうに考えるのは、やはり母の影響です。母は小学校の教師だったので仕事が忙しかったけど、それでも手作りの料理で、私たちきょうだいを育ててくれました。母の料理があったから、いまの私があるんだと思います。
同じように、今日私の作ったごはんが、子どもの未来につながるんだなって思うと、1回1回の食事がとても貴重に感じられます。
中学生や高校生になると、部活が忙しかったり、友だちと出かけたりするようになりますよね。家族で食卓を囲める日は減るのかもしれないなと考えると、なおさら今のこの時間が大切だなと思います。
どんなに大きくなっても、「お母さんのごはんが食べたくなった」って帰ってきてくれたらいいなぁ、なんて思って、今日もキッチンに立ちます。
(構成/神 素子)
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