小島よしおが「苦手を克服しても先生がほめてくれない」と嘆く中2女子に伝えたい、「努力はジグソーパズル」

　よしおはいまYouTubeで野菜の歌をアップしているんだけど、再生回数は気にしていない。それよりも、「何曲作ってアップできたか」を自分の心の支えやモチベーションにしているんだ。そうすると、「ピーマンの歌は再生回数が多いのにゴボウの歌は再生回数が少ない……」とか、一喜一憂せずに済むんだよね。曲はコツコツと作って増えているから、そこに満足感があるんだ。

　最近よく、“非認知能力”って言葉を聞く。数字にはならない、やり抜く力や、転んでも立ち上がれる力、あきらめない力。そんな力が重要視されてきているみたいなんだ。相手に「いいね！」を求めないって、つまりは自分で自分の目標を作って越えられる力なのかな、って思うんだ。実はまどちゃん、もうそれをクリアしているよね。苦手なことにコツコツ向き合って、克服している！　だから、先生からの「いいね！」がなくたって全然大丈夫なはずだよ。

まだジグソーパズルの途中

　自分がコツコツ向き合っているものって、なかなか周りにはわかってもらえないことのほうが多い。ジグソーパズルみたいなものなんじゃないかな、ってよしおは思うんだ。できあがって初めて形がわかって、周りが評価してくれる。評価って、後からついてくることのほうが多いんだ。

　よしお、この前「情熱大陸」に出演させてもらったんだけど、そのときにも感じた。「最近全然テレビ出てないけど大丈夫？」って言っていた人が、テレビを見て「すごいね」って言っていたんだ。よしおは2011年くらいから子ども向けライブをやっているんだけど、始めて3年目くらいまではまだまだ認知もされていなかった。ある子ども向け雑誌の編集長にも取り合ってもらえなくて……。だけどパズルの完成形がやっと見えてきた2016年くらいには、その雑誌からお仕事をもらえるようになったんだ。

　まどちゃんも、自分のジグソーパズルを、くじけずにコツコツと作っていれば、きっと認めてくれる人も出てくるよ。もしかしたら先生も完成したときにやっとほめてくれるかもしれないね。