学校でタブレットやPCを扱っている子どもたちは、オンラインでの習い事も得意です。ところが実際に始めてみると、「続かない」「思っていたのとちがった」という声も多数。そこで、習い事の紹介サイト「スクルー」CEOの犬塚亮さんに、オンラインの習い事選びのポイントを聞きました。子育て情報誌「AERA with Kids2023年冬号」(朝日新聞出版)からお届けします。

MENU オンラインの習い事、どんどん整っています リアルと同様に「好きなこと」を選んでみよう オンラインの習い事選びの見落としポイント 気軽に試せるのがオンラインのいいところ

オンラインの習い事、どんどん整っています

 すっかり家庭に定着してきたオンラインの習い事。自宅で受講できるので、なにより親の送迎がないのが大きなメリットです。

「語学はもちろん、受験などの面接に備えて話し方の教室も人気が高まっています。こんなふうに、最近はオンラインの特性を生かして、よりポイントを絞った習い事も登場しています」と話すのは、オンラインを含むさまざまな習い事の紹介サイト「スクルー」CEOの犬塚亮さんです。

「コロナでおうち時間が増えた時期に、リアルも含めさまざまな教室が工夫をこらしてオンライン化を試みました。ここで、受け入れられたものとそうでなかったものとが明確に分かれたのです」

 今は、それぞれの個性も発揮され、システムもかなり整ってきているとのこと。語学やプログラミングはもちろん、運動やダンス、楽器やアートなど種類も多彩。自宅で画面越しに学ぶのも楽しいものです。

「とはいえ、やはり『リアル』に比べるとどうしても印象が薄くなってしまうのは事実。ですから、子どもが興味をもてずに体験だけで終わるケースも多いのです」

リアルと同様に「好きなこと」を選んでみよう

 オンラインの習い事を選ぶ際、「リアルのベースがあるもの」を基本にするのが犬塚さんのおすすめです。

「実際に1回でも2回でもリアルの経験があるかないかで、興味の度合いが変わってきます。リアルを体験してこそ『これをやりたい』『もっとうまくなりたい』につながるもの。画面越しに、子どもに先生が一から動機づけをするのはなかなか難しいのです」

 まったく知らないものを画面越しに学ぶのは、子どもには退屈に感じられてしまうことも。ですから、リアルな体験に加えて、子どもが好きなこと、興味をもっていることも大きなポイントです。

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AERA with Kids編集部
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