小島よしおさんが子どものお悩みや疑問に答えるAERA dot.連載「ボクといっしょに考えよう」。9月7日に、『小島よしおのボクといっしょに考えよう』として、書籍化されました。2021年10月から、子どもたちのお悩み相談に答えている小島さんですが、自分自身の悩みとはどう向き合っているのでしょうか。小島さん流の苦手克服方法もお聞きしました。
【写真】カラフルな海パンの小島さん* * *
子どもたちから寄せられるお悩みで多いのは、野菜や勉強や友だちなどの“苦手”をどう克服すればいいか、というものだ。そのたび、小島さんは「一回、“苦手”って思うことをやめてみない?」とアドバイスしている。
「僕は野菜の好き嫌いがある子たちのために野菜の歌を歌っているんですが、僕自身、アボカドがずっと苦手でした。でも、野菜の歌を歌っているのに僕がアボカドを克服しようとしないのは矛盾してしまう。だから、苦手は苦手でも、それを一回忘れて、年に一度食べられるようになったかチャレンジして確かめているんです。
そうしたら、今年の5月、食べられたんですよ! 野菜をたくさん使った創作料理のお店で、コース料理にアボカドが入っていたんですが、おいしくて。あれ?いけるぞ?ってなりました」(小島さん、以下同)
2021年の連載開始時から担当している記者に、小島さんはたびたび「変化」について話してくれる。年を重ねたら平気になったこと、将来の夢は変わるかもしれないこと……。
「先輩芸人ですごいと思うのは、変化し続けている人。10年ほど前、大先輩と二人旅をするという番組がありました。そこでご一緒した桂文枝師匠は、その当時からタブレット端末を使いこなしていたんです。オール巨人師匠ともご一緒したのですが、巨人師匠は若手のネタをずっと見ていた。これだけ大御所の人でも常に新しい“血”を入れ続けているんだな、って感銘を受けました」
■「もともとメンタルは弱い」
数々の悩みにエールを送る小島さん。自分自身が悩んだときはどうしているのかと聞くと、「最近は、人に相談することはあまりないですね」という答えが返ってきた。
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