フリーアナウンサーの磯貝初奈さんは、桜蔭中学校高等学校の出身。現在は仕事を継続しながら、東京大学の大学院に通っています。AERAムック『偏差値だけに頼らない 中高一貫校選び2024』(朝日新聞出版)では、「勉強が楽しい、大好き」と語る磯貝さんに、中学受験の思い出について、語ってもらいました。
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「興味あることを調べ、疑問を解決するのが大好き」
今年4月、自身の母校である東京大学の公共政策大学院に進学した、フリーアナウンサーの磯貝初奈さん。現在は7年ぶりの学生生活を送りながらクイズ番組やトーク番組に出演するなど、多忙な日々を送っている。
中高時代を過ごした桜蔭学園は、東京大学合格者数ランキングの上位に毎年名を連ねる名門女子校だ。
「私の母も桜蔭の出身です。卒業後、年月を経ても当時の同級生と仲良くしている母の様子を見て、楽しそうだなぁと感じたことが、中学受験をしたいと思ったきっかけです」
「帰宅が遅くなると十分な睡眠が取れない」との心配から通塾を反対する母を説得し、受験塾に通い始めたのは小学5年生の秋だ。幼少期から「何かに夢中になると、周りが見えなくなる」性格。塾に通い始めてからは、鉄棒の練習や『ハリー・ポッター』に夢中になったのと同じ集中力で、勉強に取り組んだ。
母の方針で夜9時就寝 勉強方法は人それぞれ
興味を持ったこと、疑問に感じたことは、とことん追求するのが磯貝さんの学習スタイル。正解した算数の問題も、なぜその解法で正答が出るのかがわからなければ、納得いくまで考え、質問した。新しい知識を得ること、断片的な知識がつながり、大きな流れとして理解できるようになることの楽しさは、受験勉強にも感じることができた。
その一方で、塾に通い始めてからも母の方針は変わらず、塾のない日は夜9時に就寝する生活を継続した。
「たくさん問題を解くことで力を伸ばせる人もいれば、基本問題を5問完璧に理解して、そこから応用力を身に付ける方法が合っている人もいる。私は間違いなく後者。あのとき睡眠時間を削って無理をしていたら、勉強が嫌いになっていたかもしれません」
次のページへ入試直前に押し寄せた不安