【肌荒れ】
■マスクかぶれ、ムレ…。高学年になるとニキビも目立ちます
〇小児皮膚科・皮膚科医 野崎 誠先生
マスクで擦れて赤くなったり、外したときに肌の水分が奪われて乾燥したり。いわゆる「マスクかぶれ」は一年中ありますが、夏はニキビも気になります。
「暑さで蒸れて、マスク内がニキビのできやすい環境になるのです。小学生でも、高学年に多く見られます。マスクによるニキビの多くは、一般的なアクネ菌が原因のニキビと異なり、一種のカビに対するアレルギー反応で治りにくい傾向にあります。市販薬を使ってみても落ち着かない場合は、受診しましょう」(野崎先生)
ポイント3:マスクニキビの予防は、こまめな洗顔がいちばん! できれば朝と夜に洗顔剤をつけて洗うこと。難しいなら水洗いでもOK。洗顔後は保湿を。
(取材・文/松田慶子)
※『AERA with Kids 2022年夏号』では、このほか熱中症対策や近視を遠ざける方法、日焼け予防などについてご紹介しています。
〇くどう・のりこ/順天大学医学部卒業。同大大学院小児科思春期科博士課程修了。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行う。著書に『小児科医のママが教える大切なウンチの話』(学事出版)など。
〇とりい・ひでまさ/慶應義塾大学医学部眼科学教室専任講師。2004年、同大医学部卒業後、同大医学部眼科学教室、けいゆう病院眼科などを経て20年から現職。主な研究テーマは白内障や近視、屈折矯正。太陽光の一部が近視の進行を抑える可能性を発見した一人。
〇のざき・まこと/わかばひふ科クリニック院長。2001年、山形大学医学部卒業。同大医学部、山形県公立置賜総合病院、国立成育医療研究センター等を経て、13年、小児皮膚科と一般皮膚科専門の現クリニックを東京都で開業。テレビ、新聞・雑誌、講演でも活躍。
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