だからもしゆうきくんが見立て作家になりたいのなら、いろんなことを知ったり見たりしておいたほうがいいんじゃないかな? いろんなことを知ったり見たりするのに、学校っていうのは「うってつけ」の場所なんだ!

 大人になるとすごく実感するんだけど、小学校は、大人になってからではなかなか見ることができない道具がたくさんある場所なんだ。たとえば、理科室の人体模型やビーカーやアルコールランプ。気温などを測るための百葉箱や音楽室の丸く穴が開いた壁。算数で使うでっかい分度器や定規も、小学校じゃないとなかなか見かけないなあ。運動会のときに使う玉入れのカゴや綱引きの太くて長い綱に跳び箱も!

 こういうものって、今しか見られないものだから、たくさん見ておいて損はないんじゃないかな? よしおがあげたもの以外にも、アイデアの素材はいーーっぱいあるはず!

■「この勉強は何に使えるかな?」と考えてみよう

 学校で授業を受けるときにも、「この勉強は将来どんなことに使えるかな」って考えながら受けてみるのはどうだろう。ゆうきくんはこれから習うことだと思うけど、算数で台形や三角形の面積を求める計算を勉強するとき。「台形とか三角形のドーナツ作ろうかな」とか。そのくらい楽しいことからでOK! なんでも自分のしたいことに結び付けたらおもしろそうじゃないかな。国語で宮沢賢治が書いた物語を学んだら、そのなかの一部で作品を作ってみようかなあ、とか。たとえば、『風の又三郎』だったら風が吹く音を表現した“どっどど”を使った「どっどどドーナツ」とか、『オツベルと象』なら機械を動かく音を表現した“のんのん”を使った「のんのんノンフライドーナツ」とかね(笑)!

 よしおの経験から伝えたいのは、どんなことでも「無駄だ、役に立たない」って思ったら無駄になってしまうし、「これは何かにつながるかな」って思ったら、何かにつながる気がするんだ。吸収できる量が違うっていうのかな? 「何の意味もないな」って思うと、勉強のほうも歩み寄ってきてくれない気がするんだ。

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