(2)行動がスムーズになる動線にする

 帰宅後の動きがダラダラするようなら、動線を見直してみましょう。10歳くらいまでの子どもとは言葉だけでなく、実際にランドセルを背負って帰宅後の流れを確認して。「子ども部屋ではなくリビングにランドセルを置いたほうが便利」など気づくことがあります。

(3)習慣化を助ける「ごほうび」をフル活用!

 テクニック1で紹介した10分刻みの行動ができるたびに小さなごほうび、1週間単位でできたら大きなごほうび、2種類を用意。モノに抵抗があるなら、大きなごほうびを「家族で外食」にしても。最初は親が用意したごほうび目当てですが、次第に自分でごほうびを設定して頑張れるようになり、習慣化されます。

(4)子どもが面白く感じるアイテムを利用~役立ちアプリ「ルーチンタイマー」~

 時間通りに行動できることの大切さを伝えるだけでは、子どももだれてしまいがち。アプリ「ルーチンタイマー」などを活用して楽しめる工夫をしてみて。スマホに朝や夜の行動のルーチンを入力しておくと、アナウンスしてくれて気分も切り替わりやすくなります。

(取材・文/編集部)

中島美鈴さん
中島美鈴さん

〇中島美鈴(なかしま・みすず)/臨床心理士、公認心理師、心理学博士。専門は認知行動療法。国立病院などでの勤務を経て九州大学大学院人間環境学府の学術研究協力員を務める。著書多数。プライベートでは小学生男子の母。

※「AERA with Kids 2022年夏号」から一部抜粋

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AERA with Kids編集部
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