学校や塾で、同世代に負けないように、もしくは追いつくようにプレッシャーを感じながらもがんばっているプレ思春期。
「少々反抗してきたり、感じが悪かったり。でも、それも『成長』と考えると、サポートしてあげたくなりますよね」
プレ思春期では、子どもがからだの変化をポジティブに受け入れられることが大切。
たとえば、朝起きたら下着が夢精でぬれていて「おねしょ!?」と動揺したり、病気かと悩んだり。
男の子のこのようなエピソードはよく耳にします。産婦人科医の高橋先生は、「事前にしくみを理解できるように準備してあげましょう」と話します。
「はじめてペニスから精液が出るのが精通で、大人になるための自然な現象。寝ている間に射精することもあるんだよ、とパパに話しておいてもらったり、精通について書かれた性教育の本を渡したりしておくのもいいですね。そのときがきたら『これか!』とピンとくるでしょう」
女の子なら、実際に初潮がきたらどうしたらいいかシミュレーションをしておけば、不安も解消。
「母娘で、かわいい生理用の下着をお店で見たり、『生理がきたら、ママとパフェを食べてお祝いしよう!』など、小さなイベントを計画するのも楽しいですよ」
「血液の付いた下着は洗剤を溶かした液体に一晩つけて、そのあと洗濯機にいれておいてね」
と、そこまで伝えておけば、子どもも安心して受け入れられます。
※「AERA with Kids 2022年秋号」(朝日新聞出版)から一部抜粋
(取材・文/編集部)
AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2022年 秋号 [雑誌]
朝日新聞出版
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