(アドバイス)親の価値観で子どもの友達を見るのはNG
「子どもが選んだ友達に『あの子はなんだか素行に問題がありそうだから、つき合うのをやめなさい』なんていうのはよくありません。むしろ『いろんなタイプの友達と仲よくできて、いいね』と認めてあげるといいですね。心配事は『ママは(パパは)遊びに夢中になって、勉強がおろそかになってしまったことを反省しているんだ』など、自分の経験として伝えるとスムーズですよ」(繁田先生)。
「憧れをもって自分磨き。それは素敵なことですが、過度なダイエットなどで、健康を損なわないように見守ってあげましょう」(高橋先生)。
(悩み3)最近、うそをつくようになった
小4男子。ちまちまとうそをつくようになりました。学校や塾の宿題をやったと言って実は手をつけていなかったり、習い事をサボって友達と遊んでいたり……。あとから知って、腹が立つやら悲しいやらで、叱りつけてしまいます。
(アドバイス)うそがつけるのも、「育っている」証拠です
「うそは、見方によっては、『こう言えば切り抜けられる!』と子どもに知恵がついてきたということ。犯罪や人を傷つけるようなものは論外ですが、様子を見て、たまには見逃してあげるのもアリかと思います」(高橋先生)。
「毎回問い詰めていたのでは改善につながりません。うそがばれたら怒らず叱らず、まず話を聞いてみましょう。うそには理由があるからです。その理由を知り、理解してあげたいですね。また、プレ思春期は、『認めてほしい』気持ちも強い時期。かまってほしい、見てほしい心理から親の気を引くうそをつくこともあるので、親が『あなたをちゃんと見ているよ』という姿勢でいることも大切です」(繁田先生)。
※「AERA with Kids 2022年秋号」(朝日新聞出版)では、このほか「会話がない」「反抗期の気配がない」など計6つの疑問に答えてもらっています。
(取材・文/編集部)
朝日新聞出版