ママやパパが片づけで大変な思いをしていると、子どもが「ゴミ捨て手伝おうか?」などと話しかけてくれることもあります。そこでママが「わーありがとう!」と言うと、子どもも「片づけって褒められるし、役に立つかも!」とわかります。

Q)お片づけ、まず何から始めたらいい?

A)大人も子どもも、まずやってほしいのは、自分がどんな暮らしをしてみたいかを家族で話し合ってみることです。「本当はこんな暮らしがしたいよね」と思い描いて、その生活のために「これはいる」「いらない」とものを分ける。そこから片づけの場所や仕組みをつくって、さらにルールをつくる……と段階を踏んでいきます。まずは部屋がスッキリした素敵な暮らしをイメージすることからスタートです!

Q)子どもが何でもものを残してしまいます。どうしたらいい?

A)お片づけの鉄則は、「子どものものは勝手に捨てない」ということ。私自身も昔、子どものドングリを捨ててしまって「友達に見せる約束したのに!」と泣いて怒られて失敗したことがあります。自分にとっては不要なものでも、子どもには宝物なのです。

 とはいえ家のスペースは限られているので、一つの箱を渡し、ここに入る分は何でも残していいよと伝えてみてはどうでしょう。子どもは、ここに残すか残さないか、自分で判断や取捨選択ができるようになります。

Q)お片づけ、いつかできるようになりますか?

A) いつかできるように……、なりません!

 お片づけは自然に覚えるものではなく、環境がつくるもの。つまり、親が自分で片づけ、自分でその良さに気づくことで、子どもも変わっていきます。いつかできるかな、と思っているままでは一生できないままです。

片づける、と一言で言っても、「何をどうしたらいい」「片づけたらどうなる」ということまで具体的にイメージして動くことがポイントです。

(構成/AERA with Kids 編集部・平井啓子)

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平井啓子
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