矢萩:はい。とにかく今の状況をしっかり見る。もし今、子どもがつらそうだ、幸せでなさそうだと思ったら、何か行動に移してみたほうがいいのかもしれません。塾が完全に合わないな、と思ったら次を探したほうがいいし、勉強についていけていないのなら家庭教師をつけるなどプラスアルファを考えてみてもいい。がまんをしてもいいことはないんです。親御さんは「せっかく今まで通ったんだし」「これまで払ったお金がもったいない」と思いがちですが、ときには「損切り」することも大切です。
安浪:そうですね。特に10、11月は、「魔の月」。子ども以上に保護者が焦って我を忘れがちになりますが、そういう時期だという心づもりがあるだけで、少しは冷静になることができます。
矢萩:「受験という特別な体験はきっと将来の役に立つ」というポジティブな気持ちを親子で共有して乗り切っていただきたいですね!
(取材・文/堤谷孝人)
AERA with Kids (アエラ ウィズ キッズ) 2019年 秋号 [雑誌]
安浪京子,高濱正伸,tomekko

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