2018年にもっともブレークしたアーティストとして年末のNHK「紅白歌合戦」にも初出場したあいみょんさん。どうやってみんなの心に届く曲を作っているのか、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』3月号で話を聞いた。
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音楽で活動できるようになったのはホンマに偶然なんです。私が歌う映像を友達がYouTubeにアップして、それを見た事務所の人からTwitterで声をかけられたのが18歳の夏。そこから今までは一瞬でした。まさか紅白歌合戦に出られるとは思ってなかったし、人生は何があるかわからない。それはみんなにも言いたいですね。
うちは家族全員、音楽が大好きで。小さいころからよく歌ってましたけど、姉妹のなかでは私が一番音痴やと言われてたんです。それが中学の修学旅行のとき、「キューティーハニー」を歌ったら「めちゃめちゃ上手やで」って褒めてもらって……曲を作り始めたのもそのころかな。父親は楽器全般うまくて、家でよくギターをつま弾いてたんです。それがかっこよくて「私もギターを習いにいきたい」と言ったら、「ギターなんか独学でやるもんや」と教則本をもらったんです。でも勉強が苦手やから本では覚えられなくて。もう自分で曲を作り始めたほうが早く覚えられるわと、見よう見まねでギターを弾きながら曲を作り始めちゃいました。詩みたいなものは昔から好きで書いてたんで、適当にわ~って歌いながら曲を作る。それは今も同じで、だからいまだに難しいコードの名前も知らんし、譜面も読めません。(笑)
あいみょんの曲ってこうだよね、とは決めつけられたくないし、いろんな曲を作れるよ、とアピールしたい。それが一番できるのがアルバムです。「瞬間的シックスセンス」も「これもあいみょん?」「なんだこれは!?」と、みんなに楽しんでほしいですね。
(取材・文/大道絵里子)
※月刊ジュニアエラ 2019年3月号より