■パラリンピック種目でもある! <ブラインドサッカー>

 視覚に障害のある選手が行うサッカー。転がると「シャカシャカ」と音が出るボールを使い、選手はアイマスクを装着して、ボールの音などを頼りにプレーする。ゴールキーパーはアイマスクをつけない。パラリンピックでは、2004年アテネ大会から正式種目になった。

■古代五輪の選手は真っ裸の男子だけ!?

 五輪は古代ギリシャで誕生した。現代の五輪と似たところも違うところもあったみたいだよ。

 古代ギリシャでは聖地オリンピアをめぐってエリスとピサの2国が争い、互いの兵士は戦いに疲れ、悪い病気もはやっていた。そこで、エリスの王が太陽神アポロンから聞いたお告げにしたがって戦争をやめ、競技会を開いたのが、古代五輪のルーツとされる(諸説あり)。以後も、4年に1回の競技会の時期は休戦期間となった。今でも五輪が「平和の祭典」とされるのは、こうした歴史があるからだ。

 競技種目は、スタディオン走(短距離走)、五種競技(短距離走、幅跳び、円盤投げ、やり投げ、レスリング)、ボクシング、戦車競走など。ギリシャ中の都市から選手が集って大会は大いに盛り上がり、優勝者にはオリーブの葉でつくられた冠が授けられ、神殿には優勝者の像が飾られた。高額の賞金や豪華な賞品も与えられ、税金を払わなくてよいなどの特典もあり、故郷では英雄として迎えられたという。

 現在の五輪との大きな違いは、選手も観客も男性のみだったこと。男性神ゼウスをたたえる競技会だったためだ。しかも、下着もつけない真っ裸で競技をしたという。何人もの優勝者を出したスパルタという都市の習慣が広まったためと伝わっている。

※月刊ジュニアエラ 2018年7月号より

ジュニアエラ 2018年 07 月号 [雑誌]

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AERA編集部
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