どのレシピも「かんたんに作れておいしい!」「子どももよく食べる」と、ママたちに大人気。さまざまなメディアで活躍中の料理家、和田明日香さんは、実は結婚するまで「まったくの料理オンチ」だったそう。料理の道に進んだ経緯や3人の子どもたち、そして義母の料理愛好家、平野レミさんとの日常を「AERA with Kids冬号」でうかがいました。

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 小学校から高校まで女子校でした。よく「意外」と言われるのですが、実は私、スポーツが苦手で、運動よりも教室で友達とワイワイおしゃべり派。小学6年生のときです。少しぽっちゃりした自分の体形が気になり始め「これは運動しないとまずい!」と、中学校では当時いちばん厳しいといわれていたハンドボール部に入部しました。練習のおかげで、体形もスッキリ(笑)。

 部活は中学2年生まで続けて、3年生で生徒会長に立候補したんです。一貫校なので、高校と連携して生徒会活動を行うのですが、高校生の先輩たちの仕事ぶりに憧れて……。結局、高校でも生徒会長を務めました。

 この時代の友達は、私のことを家族よりもわかってくれている人たち。今も悩みや迷いがあると相談して、前に進んでいます。一生つきあえる大切な友達に囲まれて、料理好きの両親が作ってくれるおいしいご飯をたくさん食べて、幸せな小・中・高時代でした。

 大学では、2年生からMTVジャパンのインターンに採用していただき、アーティストのブッキングやアテンド、イベントの企画などを行う部署に配属されました。かっこいいミュージックビデオや毎年行われる華やかなアワードなど、中学生の頃から憧れだった世界。毎日が楽しくて、もしかすると大学にいるよりも長い時間をMTVジャパンで過ごしていたのでは?と思うくらい一生懸命に働きました。

 このインターン活動がきっかけで音楽関係の会社に就職が決まったんです。ここまで、私の中で「料理を作る」という選択肢はまったくありませんでした。食べることは大好きだけど、料理は「人さまが作ってくれるもの」だったのです(笑)。

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AERA編集部
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