事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! 2020年5月号からその一部を紹介する。

■海からイノシシが出現 釣り人と格闘に(2020年2月24日 長崎県)

 五島灘に面した長崎市小江町の岩場で2月24日午後、釣りをしていた同市の50代の男性が、海から上がってきたイノシシに襲われた。イノシシは体長1mほどで、海を泳いで岩場に上がり、男性に突進してきたという。男性はイノシシと格闘するうちに一緒に海に落ち、イノシシを海中に押さえ込んで窒息死させたそうだ。

 通りかかった人からの110番通報で、警察署員が駆けつけたときには、イノシシはすでに動かない状態だった。

 男性は両足や右手のひらに切り傷を負って病院に搬送されたが、命に別条はなかった。イノシシの死体は地元の猟友会が引き取ったという。

 野生のイノシシと海の中で闘うなんて小説のよう。

■座ればあなたもご本尊? (2020年1月31日 徳島県)

 徳島県三好市の山中にある箸蔵寺のユニークな展望スポットが人気だ。中に仏像はなく、台座だけが据えられている小さな木のお堂、名付けて「成りきり本尊展望壇」。

 誰でも自由に座って、傍らに立つ護摩殿の本尊、金毘羅大権現の気分が味わえるという。

 標高約500m。眼下には山々が広がる。清らかな空気の中、静かに瞑想する人もいれば、SNS映えするような写真を撮る人も。大自然と一体となって、「非日常感」を楽しんでみては。

 一度座ったら、悪いことはできなくなるかもね。

■文通で婚活しませんか(2020年4月1日 宮崎県)

 宮崎市が4月から、手紙を使った婚活サポート事業を始めた。対象は宮崎県内在住の20歳以上の独身男女。年60組以上のマッチングをめざす。

 市が委託した業者が事務局となり、応募者の趣味や仕事をもとに相性をみる。男女片方は宮崎市か隣町の綾町、国富町の住民となるようペアを作り、文通をスタート。

 手紙は事務局が仲介して、市内の観光名所・青島にある「幸せの黄色いポスト」に投函され、郵送で届けられる。文通の段階で年齢は教えるが、写真を見せたり、名前を伝えたりはしない。外見にとらわれず、内面を見てもらうためだという。

 やりとりは最大で5往復。双方が希望すれば、事務局の担当者が立ち会って対面する。心を込めて書いた手紙から人柄が伝わるといいね。

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AERA編集部
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