実りの秋、おいしい新米の季節がやってきた! 小中学生向けのニュース月刊誌「ジュニアエラ」11月号は、米を通して日本文化と歴史や地理、農業について学べる内容になっています。今号の特集「お米を食べて考えよう 日本の食と農業」に掲載された記事から、米に関する話題を三つ紹介するよ。

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■子どもたち101人に聞いた「ごはんの友」選手権

 8月に東京都内で行われたイベントで、「ごはんを食べるときに合わせるもので、好きなものは?」を聞いてみたよ! 結果は以下の通り。

9位……おかか、こんぶ、たらこ 6票
8位……明太子 7票
7位……梅干し 9票
5位……のりのつくだ煮、鮭フレーク 11票
4位……たまご(生卵が大半) 13票
3位……のり 19票
2位……ふりかけ(たまご味がダントツ人気) 23票
1位……納豆 31票

 ダントツの1位に輝いたのは「納豆」。

 実は納豆やしょうゆ、みそなど、大豆を使った食品は、ごはんの栄養を補う名コンビ! タンパク質が豊富なうえに、ごはんには少ない必須アミノ酸の一つ、リジン(人間が生きる上で不可欠な成分だが、体内ではつくることができず、食べ物からのみ摂取できる栄養素)がたくさん含まれているよ。

 ほかの少数意見は、「焼き鮭(5票)」「ツナ(3票)」「漬物、とろろ、なめたけ、塩、しらす+しょうゆ(各1票)」。さらには、「うなぎのタレをかけて、バターをのせる」「ツナをカリカリに炒めてしょうゆと混ぜる」などユニークな意見も。

■日本一の米どころに異変!? 「脱コシヒカリ」が進む

 日本を代表する米の品種は「コシヒカリ」。今から約70年前の福井県で生まれ、「越の国に光り輝く品種」となる願いを込めて命名された。日本で栽培される品種の8割は、このコシヒカリ系統といわれている。粘りが強くて食味がよく、寒さにも強い一方、背丈が高くて倒れやすく、また暑さには弱いという難点もある。

 作付面積の約7割がコシヒカリという日本一の米どころ新潟県では、特A米もすべてこのコシヒカリ。しかし温暖化がさらに進むと、米が獲れなくなる可能性が高い。

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AERA編集部
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NEXT次世代の米の開発が急速に進んでいる…
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