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不倫サイト情報流出 苦悩する男性「サクラに金つぎ込んで…」

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アシュレイ・マディソンの日本語サイト。「セキュリティー」「安全」とうたったが、会員情報が漏れて「世界最悪の情報流出事件」に

アシュレイ・マディソンの日本語サイト。「セキュリティー」「安全」とうたったが、会員情報が漏れて「世界最悪の情報流出事件」に

「人生一度。不倫をしましょう」とうたったサイトに登録した3800万人。その個人情報がネット上に暴露された。その膨大なデータを分析すると――。

 小雨がそぼ降る地方都市の駅前で、バス乗り場の柱に隠れるように立つ男性(42)。記者の姿を見かけると、周りを気にしながら近づいてきた。短い茶髪に少し角張った顔つき、がっしりした体格。あいさつもそこそこに、車で10分ほどのファミリーレストランに入った。

 男性は建築設備会社の社長と名乗った。記者のパソコン画面を食い入るように見つめて、あえぐように言った。

「ああ……。これは間違いないです。自分です。恥ずかしい。いやあ、困った……」

 48カ国で約3800万人の会員数をうたう世界最大の既婚者向け出会い系サイト「アシュレイ・マディソン」。その会員データが盗み出され、8月中旬、ネット上に暴露された。日本でも180万人が登録しているとされ、話題を集めた。

 男性がアシュレイに登録したのは2013年7月。登録して約1時間後、女性2人からメッセージが来た。返信しようとすると、有料会員の登録を求められた。30分ほど悩んだ末、氏名や住所などの個人情報を追加し、クレジットカードで5千円強を支払って「お試し会員」に登録。接触を図ってきた女性のほか、検索でヒットした別の女性にも数人、送った。

 アシュレイの会員データ流出事件は8月18日、「インパクト・チーム」を名乗るハッカー集団が、盗んだ個人情報をネット上に流したとの声明を出したことで発覚。アシュレイ側は50万カナダドル(約4600万円)の懸賞金をかけ、ハッカーの情報提供を求めている。

 そこで記者は今回、事件の全体像を調べて報道する目的で、ネット上に公開されていた40ギガバイトを超える流出データを独自に入手。約1億件にのぼる断片化された会員情報を取り出し、分析した。


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