11月から新型コロナウイルスがさらに拡大。Go To トラベルなど経済対策への批判が吹き荒れる中、菅首相は、周囲にこう漏らしたという。

「新型コロナウイルス感染症対策分科会 尾身茂会長と一緒のことばかり言っている。経済を考えていないなどと西村氏への不満を漏らしている。新型コロナウイルス対応が事前にメディアに漏れるのも、西村氏ではと疑っている」(前出・自民党閣僚経験者)

 清和会では、桜を見る会「前夜祭」立件で安倍前首相の3度目の登板が難しい情勢と見られている。そうなると、100人近くの清和会派閥で「次の勝てる候補」が必要だ。そこに名前が上がるのが、西村氏だ。

「菅首相は二階氏との太いパイプを背景に清和会をコトを構えるつもりなのか。菅首相の西村氏への冷たさは、どういうつもりなのか。清和会にとって西村氏が未来の総理総裁候補なので、潰そうとしているのか。コロナで大変な中、会見すら満足に開けず、二階氏らとステーキ食って反省と頭を下げる菅首相には、ガッカリ。清和会だけでなく麻生派、竹下派など菅首相を推した派閥でも『菅首相は失敗』との声もあがるほどだ」(前出・清和会所属議員)

 永田町で政局が勃発しそうだ。
(本誌取材班)
※週刊朝日オンライン限定記事