元店長が窃盗 暴かれた「鳥貴族」防災システムの盲点とは? (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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元店長が窃盗 暴かれた「鳥貴族」防災システムの盲点とは?

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鳥貴族のチェーン(写真は事件と関係ありません)
(c)朝日新聞社

鳥貴族のチェーン(写真は事件と関係ありません) (c)朝日新聞社

 大阪地裁の被告人席に現れた長髪の井上勝被告(24)は12月25日、被告人質問で2件の窃盗などについて問われると「間違いありません」と犯行を
認めた。そしてこう頭を下げた。

「1軒やって、カネを手にして2軒やっても同じと思い、繰り返しやってしまった。申し訳ありません」

 法廷で問われているのは、有名焼鳥チェーン店「鳥貴族」(東証1部上場)へ窃盗に入った容疑だ。2019年3月11日「鳥貴族ナンバ西店」での窃盗罪と住居侵入罪。2018年11月「鳥貴族長居店」と2019年3月「鳥貴族ナンバ西店」での窃盗罪と住居侵入罪。 

 検事の冒頭陳述で、井上被告が見張り役、共犯者の山本翔也被告(26)が実行役となり、営業時間が終わった鳥貴族のチェーン店に侵入。

 金庫から2店舗合計で177万円あまりを奪った状況が、詳細に述べられた。

 有名焼鳥チェーンなので、セキュリティは万全のはずだが、その盲点を探り当てたのが、山本被告だった。山本被告は鳥貴族の複数の店舗で数年間働き、同店の店長をしていたことがあった。井上被告は収容されている警察署で記者と面会し、こう証言した。

「山本被告とは、高校時代に同じアルバイト先で知り合った親しくなった。山本被告が数年間、鳥貴族のチェーン店で店長だったこともあり『窃盗に入ればカネになる』と誘われました。最初は僕が実行役と言われたのですが、勝手がわからず、うまくいきませんでした。すると山本被告が『見張りをやってくれ、自分で行くから』といい、2件の盗みになりました」

 2人が高校時代にアルバイトをしていた店のオーナーは井上被告の情状証人として出廷した後、こう話した。

「山本被告がある時電話してきて『印鑑はないが、通帳はある。カネを引き出せないか』と相談してきてよからぬことをしているのではと、心配していた。2人ともアルバイトをしていた時は真面目でした。こんな犯罪に手を染めていたとは信じられない」

 井上被告が山本被告とともに関与した窃盗の被害金額は、計177万円あまり。2人が高校時代にアルバイトをしていた店のオーナーで井上被告の法廷で情状証人となる予定の男性はこう話す。
「井上被告は2件だけのようですが、山本被告には余罪があると警察に聞いています」

 井上被告と山本被告は昨年11月、大阪市東住吉区「鳥貴族長居店」で現金107万円あまりを同じ手口で奪った事件を起こしている。井上被告は報酬として2件の窃盗で45万円ほどを得ていた。


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