「京アニ放火殺人」息のむ現場、事件の声拾う捜査員 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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「京アニ放火殺人」息のむ現場、事件の声拾う捜査員

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岩下明日香,羽富宏文,今西憲之週刊朝日
黒く焼け焦げた京都アニメーションの建物 (c)朝日新聞社

黒く焼け焦げた京都アニメーションの建物 (c)朝日新聞社

防犯カメラに写った青葉真司容疑者 (提供)

防犯カメラに写った青葉真司容疑者 (提供)

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオが放火され35人が死亡した事件で、被害にあった人々の名前は、7月27日現在、まだ警察から発表されていない。捜査関係者は理由をこう説明した。

【写真】防犯カメラに写った青葉真司容疑者

「ご遺体のすべてを解剖することとなったこと、損傷が激しく身元の特定に時間がかかっている」

「らき☆すた」などで知られるアニメ監督の武本康弘さんの安否もわからない。武本さんの父が心中を吐露した。

「いまは結果待ち、DNA(型鑑定)の。事件以来、京都の警察まで何度も行った。一報を聞いたのはテレビだった。発生後、(武本さんの)嫁さんが連絡、携帯に電話したけど出ない」

 武本さんは出張が多く、京都にいないことも多かったというが、

「警察から電話がきて、やっぱりなと。もう言葉がないよ。ようできた息子ですわ。子供のころから絵が好きで。高校出て、アニメ専門学校に入って京アニにいった。最後に会ったのは、今年5月連休に帰ってきたときかな。相変わらず忙しいって言っていたね。こちらから、どないもできん。本当に、つらい」

■小中学校の同級生「ごく普通の子」

「ごく普通の子だった、と思います」

 というのが、埼玉県内の小中学校に通っていた青葉真司容疑者(41)の、同級生の印象だ。

「いつも同じ上下ジーンズの服を着ていたのを覚えています。家が貧しかったんじゃないかな。あと、水泳の授業はいつも見学していました。印象に残っているのはその2点くらい」

 中学進学後は一人でいることが多かったようだ。

「いじめられていたのではなく、単に人が寄り付かなかったように思います」

 それから25年余り、放火殺人事件の傷痕はあまりにも深い。

 臨場した京都府警の捜査員は、その凄惨(せいさん)さに思わず息をのんだという。現場からは溶けた着火剤の残骸が見つかっていたことがわかった。

 京都府警伏見署捜査本部は、現住建造物等放火、殺人などの疑いで逮捕状を請求している青葉容疑者がスタジオ1階で約10リットルのガソリンをまいた後、着火剤を使用して火を付けた可能性があるとみる。


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