シリア人質、安田純平氏が語った紛争地取材と「自己責任」 (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

シリア人質、安田純平氏が語った紛争地取材と「自己責任」

このエントリーをはてなブックマークに追加
永井貴子週刊朝日

「自業自得」と述懐する安田氏(撮影/写真部・松永卓也)

「自業自得」と述懐する安田氏(撮影/写真部・松永卓也)

「自分の身に起きたことは、はっきり言って、自業自得だと思っている」

 11月2日、日本記者クラブ。ダークスーツに紺色のネクタイを締めたフリージャーナリストの安田純平さん(44)は、3年4カ月にわたるシリアでの拘束生活について、長い時間をかけて説明を始めた。

 だが、世間が期待したのは、「自己責任論への総括」であり、「謝罪」であったのは明らかだった。2004年、安田さんがイラクで人質になると、政治家や世間は「自己責任論」をぶちまけ、その後も批判が収まることはなかった。

 記者からの、自己責任論への受け止め方や、入国への見通しの甘さ、といった質問に対し、安田さんは何度か「拘束されたのは、自分の凡ミスだった」とつぶやくように答えた。

 アフガニスタン国境やカシミールなど紛争地での取材経験も豊富な国際ジャーナリストの山田敏弘さんは、安田さんが軽率であったことは間違いない、としながらも、自己責任“祭り”への疑問をこう投げかける。

「安田さんは、政府に感謝、申し訳ない、と謝罪した。でも彼が頭を下げた本当の相手は、世の中の『怒っている人たち』ですよね。彼らの留飲は下がったでしょうが、自己責任の論争に意味があるとは思えません」


トップにもどる 週刊朝日記事一覧

続きを読む

関連記事関連記事

このエントリーをはてなブックマークに追加
あわせて読みたい あわせて読みたい