サザエさん「秘蔵」作品がシリーズ化 制作過程がわかる“お宝” (1/2) 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)

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サザエさん「秘蔵」作品がシリーズ化 制作過程がわかる“お宝”

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週刊朝日
『おたからサザエさん』(朝日新聞出版)は、全国書店にて3月20日発売。各1080円(税込み)

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「サザエさん」の4コマ漫画に、秘蔵作品があることをご存じだろうか。実は、単行本にすべての作品が収められているわけではなく、新聞紙面で掲載したきり、倉庫で眠っている作品があるのだ。今回、それらをまとめた本がシリーズで刊行される。サザエさんファンにとっては、願ってもない朗報だ。

【写真】「おたからサザエさん」第1巻の表紙はこちら

*  *  *
 単行本未収録作品だけを収めたのは、『おたからサザエさん』(朝日新聞出版、全6巻予定)。朝日新聞朝刊(1951~74年)と夕刊朝日新聞(49~50年)に掲載された単行本未収録の696点を一挙にまとめた。いわば、蔵出しのサザエさんというわけだ。

「サザエさん」は、1946年から74年まで、朝日新聞などで連載された。46年の暮れ、疎開先の福岡から東京に戻った長谷川町子は、姉の毬子(まりこ)とともに出版社・姉妹社を設立。新聞で連載していた作品は単行本としてまとめ、姉妹社から合計68巻を世に送り出した。町子が亡くなった翌年の93年、姉妹社は解散。その後、朝日新聞社から文庫版『サザエさん』(全45巻、現在は朝日新聞出版発行)が出版され、世代を超えて多くの人に愛されている。

 ただ、そのサザエさんに単行本未収録作品があることはあまり知られていない。

 長谷川町子美術館の橋本野乃子副館長は次のように説明する。

「町子は単行本に収録する作品を選定する際、自分だけではなく家族(姉妹)の意見も取り入れて、原稿を選定していました。しかし、結果として未収録になった作品でも、秘蔵しておくのはもったいないくらい、面白いのです」

 未収録作品は、現在確認できるものだけで、800点以上にのぼる。なぜ町子は、自らが生み出した作品を、自らの意思でお蔵入りさせてしまったのだろうか。橋本さんは続ける。

「残念ながら、その理由は町子にしかわかりません。でも、じっくり読んでみると、理解するのに時間がかかる作品や、見方によっては差別的と取られてしまいそうな表現など、町子の意図らしきものが見え隠れしていることに気づきます」


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