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すべての役者がもったいない 韓流リメイクにカトリーヌあやこが悲観

連載「てれてれテレビ」

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カトリーヌあやこ週刊朝日#カトリーヌあやこ#ドラマ

(c)カトリーヌあやこ

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 漫画家&TVウォッチャーのカトリーヌあやこ氏は、「ごめん、愛してる」(TBS系 日曜21:00~)について、「どうにも盛り上がらない」理由を分析する。

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 雨続きだった関東地方の夏休みのように、どうにも盛り上がらないこのドラマ。韓流ドラマのリメイク版だけに、設定だけはただごとじゃない。

 主人公の律(長瀬智也)は頭に銃弾が残っていて、余命わずか。律の幼なじみの若菜(池脇千鶴)は、高次脳機能障害。幼い頃、律を捨てた母親・麗子(大竹しのぶ)は指の障害でピアニストの道を絶たれる。

 その息子でピアニストのサトル(坂口健太郎)は重度の心臓病だが交通事故を起こして瀕死→復活。思わず余命捨て子事故野菜ニンニクアブラマシマシで!ってラーメン二郎で注文しちゃうくらいの不幸のチョモランマ状態。食べる前からお腹いっぱいだ。

 しかも1話冒頭の場面でヒロイン凜華(吉岡里帆)が、余命わずかだった律はもういないことをほのめかしているので、これからの展開に意外性まったくなし。取ってつけたように童話「幸福な王子」について語る律。自分の両目の宝石を貧しき者たちに与える王子の話に、視聴者全員の脳内に響く「移植か、心臓移植なのか! 律の心臓をサトルに!」という心の声。伏線というより積極的にネタバレしていくスタイルが味気ないったらない。


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