極端な話、この権利確定日だけ株を持っていれば配当がもらえるので、この日に向けて「配当金目当て」の投資家が殺到し、株価が高くなる傾向がある。

 逆に、この時期に無理に高値で買わないで、安くなるまで待つのもうまく取得するコツ。企業のホームページなどで権利確定日を知ることはとても重要だ。

 投資に詳しいファイナンシャルプランナーの深野康彦氏がアドバイスする。

「単元株が100株だとしたら、200株買って、1年ぐらい保有してから、100株売る。そして、残りの100株を2~3年保有するプランもあります。あまり株価の値動きに一喜一憂しないで、会社を応援するつもりで買うのがポイントです」

 ただし、配当がいい企業の中には、業績が良くないため配当金を増額して株を買ってもらおうという会社もあるので、会社の財務状況をきちんと見極めることが大切だ。

 深野氏は、優良株かどうか見極める方法として、

「PER(株価収益率)と、PBR(株価純資産倍率)の数字を見てほしい」

 と話す。

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