賛美歌(黒人霊歌やゴスペル)の伴奏のために教会にオルガンは必需品だったし、多くの黒人ミュージシャンが子供の頃から教会におそらく深く接していたにも拘わらず、他の楽器に比べてオルガン・ジャズのデビューはずいぶん遅かったらしい。

神聖な宗教音楽を商業的(金儲け)に用いることに抵抗があったと言う説、ピアノに比べて奏法が格段に難しかったからと言う説など、いろいろ言われているけれど、ジミー・スミスによってオルガン・ジャズの道は開かれ、人気投票ランキングでは[その他の楽器部門]に追いやられていた奏者達も、遅まきながら新設された[オルガン部門]にやっと入ることができた。ジミーの功績は大きい……

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