ロンドンブーツ1号2号の田村淳(提供写真)
ロンドンブーツ1号2号の田村淳(提供写真)

 1日、お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳が、都内で行われた「Rethinkアワード 2022」の表彰式に出席した。ここでの質疑応答で、相方への思いと、政界進出への意志、そして訃報が飛び込んだ石原慎太郎氏について語る場面があった。

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「Rethinkアワード 2022」は、日常生活で出合う疑問や課題を再考し、これまでの視点を変えた取り組みによって社会に影響を与えた「人」「企業」「自治体」を顕彰するというもの。敦は同アワードの「人部門」に輝いた。お笑い芸人としてデビューし、長年テレビのバラエティー番組の司会をしてきた淳だが、47歳にして慶応義塾大学大学院のメディアデザイン研究科を昨年3月に修了し、SNSやオンラインサロンなど活動の幅を広げるなど、様々な視点で物事を考える先駆者であることが、授賞の理由となった。

 淳は照れながら喜びをこう語った。

「あまり表彰とかされないので緊張します。こういうアワードの司会はやりますけど、自分が表彰されることがない人生だったんです。トロフィーとかもらったことないんで、今日はドキドキしています」

 司会者から大学院を経て変化したことを問われると、淳は「楽しさがずいぶん変わった」と答えた。

「教授だけじゃなくて、教えてくれる先生は周りに結構いると思うようになりました。僕は大学院を47歳で修了しましたけど、同級生に23~25歳くらいの子たちが多かったんです。LINEやTikTokの使い方とかを教えてくれるんですよ。周りに目を向ければ教えてくれる人はみんな先生になるんだっていうのを、大学の中で気付かせていただいたかなと思います」

 質疑応答では、「闇営業問題」の渦中にいた相方の田村亮の再起を図り、2019年に淳が個人事務所を立ち上げたことについても質問が飛び、今の胸中を明かした。

「僕は亮さんと吉本興業を繋ぐために会社を作ったんですけど、まだ亮さんが吉本に戻る気配もなく、会社の存在意義をちょっと考えているとこではあるんです。吉本と亮さんとの間にできた溝を埋める期間中の会社だと思っていたんです。溝は埋まっていると思うんですけど、亮さんは、やっぱ吉本から出たら出たで、そっちの方がいいって思ってんじゃないかな。亮さんも今『リシンク』しているんだと思います(笑)。(吉本に)戻りたいって気持ちがあったら本人から言ってくると思うんですけど、こっちからも聞いてないんです。僕はそろそろ吉本に戻ってきてもらいたいなっていう気持ちはありますね」

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