めいちゃんという名前には、親子3代にわたる思いがあるようだ。

「めいちゃんの名前は、おなかにいる時に決めました。実は結婚式の時に、母から私の『麻里子』という名前の由来を初めて聞かされたんです。母のイニシャルが『M』で、生まれてくる娘にも同じイニシャルを付けたくて、マリコにしたんだよって。それを聞いて、私も女の子が生まれたら、同じイニシャルがいいなと思って、『M』縛り=『まみむめも』のどれかで考えていました。呼びやすくてかわいい響きの『めい』にしました」

 出産後も院内では感染対策が徹底され、友人どころか、夫や母も呼べなかったという。

「インターネットがある時代で本当に良かった。インスタなどを使って、同時期に出産した人とやりとりをしたり、投稿を見て不安を共有したりして、同じ気持ちなんだなと思って頑張れた。あとは、いろいろな人からお祝いのメッセージをもらったのもうれしかったです。あっちゃん(前田敦子)、こじはる(小嶋陽菜)、ともちん(板野友美)、たかみな(高橋みなみ)とか。連絡を取り合ってるのって、いつもあのメンバーかもしれないです。秋元康さんからも、『抱っこさせてね』とメッセージが来ました。なかなか会う機会もなくて、まだ抱っこして頂けてないですが……(笑)」

 出産直後も大変だったが、忙しさのピークは今だという。

「生まれたばかりの頃は寝てくれるので自分の時間が持てたのですが、今はお昼寝もあまりしないので、もう付きっきりで見ています。育児ってやっぱり『見てる』時間が多いんですけど、『見てる』だけなのに気が休まらない。いつ転ぶか分からないし、転べばケガをしてしまうかもしれない。常にぴーんと気が張っていて、緊張感があります。育児は、一人ではできません。夫は新しい事業を始めたばかりなのでほとんど休みがないのですが、『朝担当』として、朝の10時半までは面倒を見てくれています。夫にも育児に参加してほしいので、一度話をして、どんなに忙しくても、朝の時間は夫が育児をすると決めて、やることをリスト化しました。仕事は365日はないけれど、育児は365日で、休みがなくて息抜きもできない。誰かが分担をしてくれないと、母親は倒れてしまうと思います。自分から声を出していった方がいいと思います」

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前田敦子とは家族で温泉旅行にも