3歳で英語、9歳でフランス語を身につけ、10歳で本を出版、12歳でサマンサタバサのデザイナーに就任……華々しい経歴のLaraさん(14)は、フォロワー12万超の人気インスタグラマーでもあります。「AERA English 特別号 英語に強くなる小学校選び2020」(朝日新聞出版)では、そんなLaraさんが日本人の両親に育てられながらも、楽しみながら7カ国語を身につけた方法に迫りました。

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 Laraさんは日本語、英語、フランス語をネイティブレベルで話し、スペイン語、中国語、ロシア語、アラビア語は日常会話レベルだ。その上ラテン語まで習っている最中だという。

「ラテン語が終わったら、次はドイツ語を覚えたいな」(Laraさん)

 幼児向けDVDを見て育ち、東京のブリティッシュスクールとフレンチスクールで、それぞれ英語とフランス語を身につけた。そのほかの外国語はオンラインでバイリンガル講師に習っている。週1コマといった決まったペースではなく、やりたいと思った期間に集中して覚えているという。

 Laraさんの母・真理子さんは「本人は勉強とは思っていません」と話す。「単に講師の人と友達になっていく過程で、外国語も身についているようです」(真理子さん)

 これまで行った国は50カ国以上。いろいろな人と友達になりたい一心で旅行を続けている。さまざまな国に中国の人がいるということを知り、中国語を始めた。エジプトに行き、現地の人と話したいと思いアラビア語を始めた。そんな経験の繰り返しが7カ国語の習得に結実した。「言葉を身につけると楽しいことがある、という体験をたくさんしてきたのが大きいと思います」と真理子さんは話す。

 最近はスペイン語の上達のためキューバに旅行に行った。タクシーで最初300ペソと言われていたのに、600ペソを請求された。おかしいと思ったLaraさんが「わざと遠回りしたでしょ」とスペイン語で指摘すると、運転手は青ざめて料金を下げた。

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白石圭
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