事実は小説より奇なり。朝日新聞が報じたB級ニュースを、小中学生向けの月刊ニュースマガジン『ジュニアエラ』で、夕日新聞社としてピックアップ! その一部を紹介する。

■くさくないよ牛ふんバス 快走(2017年3月 インド)

 インド東部のコルカタで、牛のふんを燃料にして走るバスが営業を始めた。ガス精製会社「フェニックス・インディア研究開発グループ」の社員が、8台のトラックで1日に約8トンの牛ふんを農家などから集め、郊外の工場でバイオガスを精製。シリンダーに入れて、バスの下部に搭載する。

 バスの運賃は格安の1ルピー(約1.7円)。安さが話題となり、1日に約300人が利用する。現在は1台の車両を、年内に15台まで増やす予定だ。

 同社のダス社長によると、重さ1キログラム分の燃料で6キロメートル走り、燃費は天然ガスの1.5倍。通常の速度を出せる。排ガスに牛ふんの臭いはなく、一般家庭向けにも台所の燃料ガスとして売っている。

 ダス氏は「エコを広めながら利益を上げられる。牛ふんのすばらしさを広めたい」と話す。

■激辛あられ ホットな人気(2017年7月10日 岐阜市)

「死神あられ」という物騒な名前の菓子が岐阜市で売られている。

 創業65年、従業員20人の小さな製菓会社が、世界一辛いといわれる唐辛子「キャロライナ・リーパー」の粉をあられにまぶした。2センチほどのあられ1粒でも、口に入れると辛さにせき込み、涙がにじむ。

 発案したのは、会社で一番若い職人の広沢章太さん。辛さにめっぽう強い知人がいて、「どれくらいの辛さまで食べられるんだろう」と試してみたくなった。ゴーグルにマスク、手袋に長袖姿で試作を繰り返し、「辛すぎるけどおいしい」絶妙な味にたどり着いた。

 試しに売ってみると、50袋が完売。そこで、1袋(25グラム)100円で事務所前の直売スペースに置くと、「こいつはデンジャラスだぜぇ」「クセになるのよねぇ」などのコメントがツイッターなどで拡散され、3カ月ほどで約500袋が売れたという。

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AERA dot.編集部
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