健康診断はノーベル賞の宝庫だった! 生活の中のノーベル賞 (2/2) 〈dot.〉|AERA dot. (アエラドット)

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健康診断はノーベル賞の宝庫だった! 生活の中のノーベル賞

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もともと電気を通さないプラスチックに電気を通す技術が評価された(※イメージ写真)

もともと電気を通さないプラスチックに電気を通す技術が評価された(※イメージ写真)

<輸血> 医学生理学賞
ABO式血液型/受賞年:1930年/受賞者:K・ラントシュタイナー (オーストリア)

ほかの人から輸血されると、具合が悪くなり、命を失うことがあった。これを防げたのは、血液にはA、B、AB、Oの四つの型があり、それによって輸血が可能か判断できるとわかったからだよ。

<MRI>
化学賞/受賞年:1991年/受賞者:R・エルンスト (スイス)
医学生理学賞/受賞年:2003年/受賞者:P・ローターバー (アメリカ)、P・マンスフィールド (イギリス)

磁気を使って、脳などの体の中を手に取るように見ることができるMRI(磁気共鳴断層撮影)は、3人のノーベル賞研究者のリレーで実用化された。

<心電図> 医学生理学賞
受賞年:1924年/受賞者:W・アイントホーフェン (インドネシア)

心臓は、動いているときにわずかに電気を発している。その電気をとらえ、目に見えるように記録して、心臓の動きを確かめる心電図も、ノーベル賞に輝いた発明だよ。

<抗生物質> 医学生理学賞
受賞年:1945年/受賞者:A・フレミング (イギリス)ほか

多くの薬の中には、体の中に入ってきた病原菌が増えないようにする抗生物質が入っている。フレミングは、世界初の抗生物質である「ペニシリン」を発見したんだ。

<実用化までもう少し! 再生医療の切り札iPS細胞> 医学生理学賞
受賞年:2012年/受賞者:山中伸弥 (日本)

iPS細胞とは、皮膚や血液の細胞から変化させたもので、胃、腸、筋肉、目など、体のさまざまな細胞に変化させることができる。まだ実用化はされていないけれど、今後、研究が進めば、病気になった部分の機能を回復する再生医療の切り札になると期待されているよ。


【ノーベル賞メモ その1】
ノーベル賞の賞金は、ノーベル基金を株などに投資し、1年間で増えたお金から支払われます。2001~11年は1千万クローナでしたが、増えたお金が少ない年が続いたため、12年からは800万クローナ(約9400万円)です。

【ノーベル賞メモ その2】
1分野から受賞者が2人以上出た場合、賞金は分け合います。また、後からできた経済学賞の賞金は、ノーベル基金からではなく、スウェーデン国立銀行の基金から出ます。

※ノーベル賞受賞者の国名は出生地の現在の国名。

(監修/朝日新聞編集委員・上田俊英)

※月刊ジュニアエラ 2016年12月号より


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