【2.受賞の連絡を受ける】


各賞の選考機関が毎年10月ごろに発表。受賞者には電話で直接、連絡する。人種や国籍などでの差別はない。「生きていること」と「各賞3人まで」が原則。

【3.スウェーデンへ!】
12月10日(ノーベルの命日)の授賞式に合わせてスウェーデンに出発。首都・ストックホルムのグランドホテルに泊まる。平和賞だけはノルウェーの首都・オスロで授賞式が行われる。

※平和賞の選考機関や授賞式だけがノーベルの母国のスウェーデンではなくノルウェーなのは、ノーベルの遺言による。明確な理由はわからないが、両国の関係がうまくいくよう願ったからだともいわれる。

【4.ノーベル博物館のイスにサイン】
最初の行事は、ストックホルムのノーベル博物館のカフェにあるイスの裏側にサインすること。サインされたイスは、一部は飾られ、多くは、カフェの座席として使われている。

【5.大学などで記念講演】
各賞の選考機関が用意した会場で、1人45分くらい「ノーベルレクチャー」と呼ばれる記念講演を行う。英語のことが多いが、日本語でもOK。参加するための条件や資格は特になく、だれでも聴きにいくことができる。

【6.授賞式でメダルと賞状をもらう!】
ストックホルムのコンサートホール(平和賞はオスロ市庁舎)で行われる授賞式に出席。ノーベルの顔が描かれたメダルと賞状を受け取る。メダルの表のデザインは、平和賞と経済学賞はほかの四つの賞と少し違う。裏のデザインは物理学賞と化学賞以外はすべて違う。

【7.晩餐会で国王と食事!】
ストックホルム市庁舎(平和賞はオスロのグランドホテル)で晩餐会。国王も参加する盛大な会だけれど、参加人数が多いこともあり、前菜、メイン、デザートの3品&パンなどと、シンプル。

【8.舞踏会で踊って記念撮影】
受賞者は全員、舞踏会に出席する。ただし、ダンスができなくてもOK。記念撮影をして行事は終了だ。後日、希望者は、カロリンスカ研究所の学生主催のパーティーに出席する。

(監修/朝日新聞編集委員・上田俊英)

※月刊ジュニアエラ 2016年12月号より

ジュニアエラ 2016年 12 月号 [雑誌]

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AERA dot.編集部
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