「でも、自分のことをネガテイブといいながらも、ホストやったり、芸人やったり、全然ネガテイブじゃないなと。ある意味スーパーポジティブじゃん、俺って。ほんと、自分のことがよくわからないです(笑)」
そんな風に正直な胸のうちを伝えるヒロシさんが、いささか格好良くも感じた。
何をしているときが一番、自然体なのかとヒロシさんに尋ねたところ、「家にいるときです」と即答。
「家でYouTubeを見ているときが、リラックスできますね。ちなみに、最近飼っている熱帯魚が2匹死にましたけど」
やはりネガテイブが染みついているのか……。
「普段の生活でも、極力人と会わないように車移動です。お腹が減っても、すぐ近くのコンビニさえにも行かず、我慢しますから。だって何があるかわからないじゃないですか。お腹減っても、我慢すれば死ぬことはないですから」
実生活でも超ネガティブ。あの自虐ネタは、ヒロシさんの人生において、やはりごく自然に出てきた呟やきなんだろうと痛感した。
色々な人を取材してきた私だが、これだけ「怖い」「危ない」「信用できない」とネガテイブ発言を連発される人も珍しい。
取材を受けると良い面をアピールする人が多いなか、脱力感を全面に出すヒロシさん。極めつけは「お仕事に対するエネルギーが下がっているんです」とのこと。
ここまで正直に答える芸人さんも珍しい。しかし、そんなネガテイブ満載のヒロシさんには唯一、大好きなことがある。
それはなんとキャンプだ。実は、ヒロシさんは後輩5人くらいとキャンプを定期的に行っているそうだ。
「バイきんぐの西村(瑞樹)くん、うしろシティの阿諏訪(泰義)くん、スパローズの大和(一孝)くん、元ムートンの島田(浩史)くん、ねじ の瀬下(翔太)ちゃん、ウエストランド河本(太)くん達と 焚き火会という名前でキャンプをやっているんですよ」
ネガテイブなヒロシさんが、意外にもアウトドアが趣味ということに驚きを隠せずにいると、すぐにヒロシ節が返って来た。
「いや、でもアクティブに活動するわけじゃないですよ。ただ焚き火を囲んで過ごすだけですから。別に面白いことをやったりするわけじゃないですし(笑)。僕が一番先輩なんですけど、全くお互い気を使わない仲で居心地がいいんですよ。それに男ってみんな焚き火が好きだと思っていました。でも、そうでもないんですね(笑)」