週刊朝日増刊『真田太平記 vol.1』
週刊朝日増刊『真田太平記 vol.1』
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 いよいよ1月10日から放映が始まるNHK大河「真田丸」は、三谷幸喜脚本、堺雅人主演で贈る2016年最注目のドラマだ。

 真田幸村(信繁)がNHK大河の主人公になるのはこれが初めて。しかし真田家をとりあげたものとしては、今から30年前、毎週水曜日に放映されていたNHKドラマ『真田太平記』(1985 原作は池波正太郎の同名小説)があったされていたことはご存じだろうか。

 『真田太平記』の原作は無論のことドラマもファンに語り継がれるほどの名作だ。そして今回の『真田丸』作中でも『真田太平記』へ数々のオマージュが込められており、それを知っていればニヤリとできるポイントが数多く存在している。

 『真田丸』に込められたオマージュをいくつか解説してみたい。

1)物語の舞台
『真田太平記』は織田信長による武田攻め(甲州征伐)のシーンから始まる。そして全45回のうち大坂夏の陣は42回目。『真田丸』も甲州征伐から始まることは確定している。最後が大坂夏の陣で終わると仮定すると、描く時代はほぼ重なっている。

2)草刈正雄
『真田太平記』で、真田幸村を演じた草刈正雄。30年後の『真田丸』では、草刈は幸村(信繁)の父・真田昌幸を演じることになった。快活な幸村から、一家を率いる謀将へ。
草刈は『真田太平記』の血を直接受け継ぐものとして、どのような昌幸像を演じるのか要注目だ。ちなみに『真田太平記』の昌幸は丹波哲郎が演じていた。

3)榎木孝明
『真田太平記』で樋口角兵衛という幸村のいとこにしてトリックスター的な人物を演じた榎木孝明は、『真田丸』で穴山梅雪を演じると発表された。『真田太平記』ファンにはうれしいゲスト出演だ。

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