都内の紅葉も、今週末から見頃をむかえる。皇居、神宮外苑など都内の紅葉スポットを散策するには最適の時期だ。そんな中で、あえてこの時期のお出かけ先に「展示会」を選んでみてはいかがだろう?
11月23日(土)から12月1日(日)までの9日間。東京江東区にある展示場「東京ビックサイト」では自動車の総合展示会「第43回東京モーターショー」が開催される。都内では年間を通して様々な産業分野の展示会が開催されているが、この東京モーターショーはその中でも最大規模をほこる。乗用車はもちろん二輪車、商用車、自動車部品からカーナビやミニチュアカーにいたるまで、12カ国、178のブランド(2013年11月8日現在、主催者集計)が出展する。
2年に1度開催される東京モーターショーは、ビジネス目的の来場者はもとより、一般の来場者も歓迎しており、展示内容も車の専門家でなくとも充分に楽しめるものとなっている。入場料金区分には高校生割引があり、さらに中学生以下は無料。週末のイベントとしては魅力的な料金設定だ。
さて、とはいうものの「展示会」。テーマパークなどと違って、充分楽しむには事前の予習が肝心だ。家族で楽しむためのポイントを整理してみた。
【写真特集】東京モーターショーの見どころ集めたフォトギャラリー
●開場時間・アプローチ
自動車関連の展示会だが、周辺道路や駐車場の混雑が予想されるため自動車での来場はあまりおすすめできない。だが、都バスや新交通システムのゆりかもめ、地下鉄(臨海高速鉄道)さらには水上バスと東京ビックサイトへのアクセス方法は多彩で、乗り物好きはそれだけで楽しめる。往きはゆりかもめ、帰りは水上バスなど違った交通手段を使うのがおすすめだ。
開場時間は午前10時から日曜以外は午後8時まで(日曜は午後6時まで)。日曜以外の午後3時以降の入場には割引料金が設定されているので、会社帰りや、お台場で遊んでから展示会に向かうという人は活用してみては。
●会場内の見どころと会場の歩き方
展示会場は広いうえに、東西の2棟に別れており、結構移動距離があるので、見どころをあらかじめ決めておくといい。子供たちが喜びそうなのが、会場を入って右側に向かう西展示棟4階の西3ホールにあるトミカの展示ブース。モーターショー限定のミニカーの販売などもあり、週末はにぎわうことだろう。西棟の4階には他にも電気自動車の試乗など近未来の移動システムを体験できるコーナーなどがある。西館の1階は四輪車市場に参入したことで話題のヤマハのほか、ベンツ、三菱、ホンダなど。各社ともスポーツタイプの車両やハイブリッド、電気自動車などが目立つ展示となっている。ユニークなのはKEN OKUYAMA DESIGNの展示スペースにあるヤンマーの豪華トラクター。さらに、ホンダが出品している「UNI-CUB」。これはまさに「動く腰かけ」で、体重移動だけでスピードも進行方向の操作も可能なパーソナル・モビリティーだ。
その他、西棟の1階のアトリウムでは、ドライビングゲームの「グランツーリスモ6」先行体験コーナーや自動車関連の出版各社のブースがある。西館からアプローチできる野外展示場では、各国料理が楽しめるフードコートや二輪や電動アシスト付き自転車の試乗会も予定されている。
正面入口から入り、連絡通路を渡るとたどり着く東展示棟は、主に自動車車体のメーカーの展示となっている。トヨタ、日産など日本の主要メーカーと、フォルクスワーゲン、BMW、ポルシェといった欧州メーカーが出展している。
家族連れで楽しめるのは東1ホールに集合したトラックやバスなどの商用車コーナー。UDトラックスの排気量1万1千CCの巨大トラックは、車高も高く運転席には“よじ登る”ことになるが、普段はのぞけないトラックの運転席体験も可能。その先には、スバル、レクサス、BMW、トヨタなどと続く。お目当てのメーカーや車両を探して歩こう。
反対側にある東4~6ホールには日産、スズキ、マツダなどと欧州車メーカーが並ぶ。ガソリンだけでリッター35kmの燃費を誇るスズキ軽自動車のアルトやポルシェのプラグインハイブリッドなど、庶民的な車からゴージャスな車までがそろっている。多くの車両は運転席に実際に座ってみることができるので、その座り心地を家族で試してみると楽しいかも知れない。
さらに東6ホールの出入り口近くにはミニチュアカーや各メーカーのロゴ入りグッズが並ぶショップがある。こちらは子供たちはもちろん、大人の足も止まることになりそうだ。
●周辺会場でのイベント
お台場では、東京モーターショーの開催にあわせていくつかの関連イベントが予定されている。まずは、今回モーターショー出展がなかったフェラーリ。こちらはヴィーナスフォートで開催されている「フェラーリ vs ランボルギーニ in ヴィーナスフォート」で見ることができる。フェラーリからは“ENZO”や“288GTO”など、また、ランボルギーニからは“イオタ”や“アヴェンタドール”などが展示される。入場は無料。さらに期間中の土曜日の午後7時からはお台場海浜公園付近で花火も打ち上げられる。他にもスタンプラリーやイルミネーションなどイベントの予定が盛りだくさんだ。詳しくは東京モーターショー公式サイトのイベント情報タブで確認を。
【関連リンク】
東京モーターショー公式サイト
http://www.tokyo-motorshow.com/