「面白かったのは、会に参加した人たちは悪いことだと思っていないので、秘密にしない。前夜祭も同様です。なので、どんどん事実がわかってきた」と山本編集長は言う。

 SNS投稿発見から約3週間後の昨年10月13日号でスクープ第1弾が掲載され、第2弾、第3弾……とスクープを連発。シュレッダー疑惑、首相推薦枠問題、ジャパンライフ会長招待……、次々と新たな疑惑があぶりだされ、問題はどんどん大きくなっていき、国会でも厳しい追及がなされた。

 取材班の着眼点の良さや、丹念なウラ取り、それにチームワークが成果をつかんだ格好だ。

「政党機関紙という特殊なメディアという見方をされている私たちに大きな賞を出してくれたことに感謝しています」

 そう語る山本編集長は、再び破顔一笑するのだった。(本誌・鈴木裕也)

山本豊彦(やまもと・とよひこ)/しんぶん赤旗日曜版編集長。1962年、福岡県生まれ。早稲田大学卒業後の88年、日本共産党東京都委員会に就職し、90年から「赤旗」編集局で勤務。記者としてゼネコン談合疑惑などでスクープ。2014年から現職。

週刊朝日  2020年11月13日号

暮らしとモノ班 for promotion
50%オフは当たり前!?中には70%オフのアイテムも!Amazonの在庫処分セールで掘り出し物みっけ♪