そこからボクは「しん」に、どっぷりハマっちゃった。
最初は友達と会話する時に使う程度だったけど、そのうちSNSやバラエティ番組でも使い始めた。
不思議と語尾に「しん」って入れるだけで、少し強めの言い回しでも、なんかマイルドになるんだよね。
例えば「大嫌い」って言葉って、文章にするとちょっと冷たい感じにとられちゃいそうだけど、「大嫌いだしん!」ってなると、クリープを入れたコーヒーみたいに優しくなるでしょ?
おかげで言葉のバリエーションが増えて、すごく助かっている。
最近では、たまに「しん」を使ってくれる人もいて、実は密かに喜んでるんだ。
昨年の「IPPONグランプリ」(フジテレビ系)でも、「桃太郎のバッドエンディングを教えてください」っていうお題で、千原ジュニアさんが「幸せに暮らしましたとさ。めでたしん、めでたしん」って答えくれていたのを見て、めちゃくちゃうれしかった。
ただ、観覧席からは女性客の悲鳴があがっていたし、SNSでも「お前のせいでジュニアさんが1本とれなかったじゃないか!」って言われたりして、少し複雑だったけどね(笑)。
●クロちゃんが「しん」に込めた特別な思い
響きが可愛いし、使いやすいっていうのもあるけど、ボクが「しん」を使い続けているのは「Cheeky Parade」の存在を、いつまでも忘れないようにするためっていうのも大きな理由の一つ。
7年間、とんでもない熱量で応援していたグループだったからね。もう我を忘れるくらい(笑)。
活動がスタートしたばかりの頃は、少しでもグループの宣伝になればと思って、意識的に「しん」を使っていた時期もあった。
何度か一緒にお仕事をさせてもらったことだってあるし、アイドルイベントで会った時に「クロちゃん、いつもありがとう」って言ってもらえたのも、今では大切な思い出だね。
解散しちゃったのは寂しいけど、今でもボクの大好きなグループの一つ。
これからも「Cheeky Parade」の存在を再確認していきたいから、できるだけ長く「しん」を使い続けていくつもり。
みんなも気に入ったら、どんどん使ってね。
悲鳴はいらないから(笑)。
(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)