加藤浩次(52)と山本圭壱(53)が1989年に結成し、今年でコンビ結成32年を迎えた極楽とんぼ。2006年には山本が起こした不祥事によって吉本興業から契約を解除され、その後10年もの間、加藤がひとりで「極楽とんぼ」の屋号を守り、相方の復帰を待ち続けた。16年に山本が吉本興業に復帰後、極楽とんぼは再結成を果たしたものの、以前のような輝きを取り戻せたとは言えない状況だ。
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現在、そんなふたりの足跡を振り返る番組がヤフーの「RED Chair+」で配信され、700万回再生に迫る勢いで大きな注目を集めている。極楽とんぼをよく知る民放キー局社員はこう語る。
「極楽とんぼは、誰にでもかみつく“狂犬”こと加藤浩次さんと“動けるデブ”こと山本圭壱さんが、今の芸人主体のバラエティー界の黎明期に大活躍しました。東京芸人の兄貴分として多くの後輩から慕われ、本来ならコンビとしてもっと売れていい存在だったのですが、山本さんの不祥事により空白の10年が生まれてしまった。その辺の話が、『RED Chair+』で当事者の口から詳しく語られたのは大きな変化でしょう。コンビ復活から5年がたちましたが、現在コンビでのレギュラー番組はABEMAの月イチの番組が1本と、BSの旅番組、そしてラジオが1本だけ。当時の勢いからは程遠いだけに、自分たちの口から真実を語りたいという思いがあったのかもしれません」
加藤は2019年の吉本芸人による闇営業騒動をきっかけに吉本興業と契約を見直すことになり、エージェント契約となっている。しかし、今年4月からは契約延長に至らず、吉本から独立したことは記憶に新しい。
「山本さんが吉本に復帰できたと思ったら今度は加藤さんが飛び出すことになり、ただでさえ苦戦を強いられている極楽とんぼを後押しするスタッフが誰もいない状態が続いています」(前出のキー局社員)
吉本との契約終了後も「スッキリ」(日本テレビ系)などレギュラー番組には継続して出演を続けている加藤。しかし、「これもいつ終わってもおかしくない」と言うのはある放送作家だ。