警備態勢は段階的に縮小されているようだが、10月中旬に記者が訪ねた際は警視庁の車両2台のほか、少なくとも5人の警察官を確認した。

「厳重」な警備のわりには、過去にこんな事件も起きている。

 昨年4月、安倍氏の私邸の敷地内に女性が侵入。防犯センサーが鳴り、かけつけた警察官に住居侵入の疑いで現行犯逮捕された。警視庁によると、女性はナタや小型のガソリン携行缶、ライターなどを所持。安倍氏は当時、在宅していたという。

 安倍氏の私邸周辺の警備をめぐっては、以前もメディアで取り上げられた。

「女性自身」(昨年11月24日号)は、首相辞任から2カ月近く経ってもなお、安倍氏の私邸付近の道路が封鎖されたままになっている状況を伝え、警備にかかるコストをこうはじいている。

「永田町関係者によれば、安倍前首相の場合、外出の際につくSPなども含めると、24時間態勢のために警備担当者は30人ほどになるという。警察官の平均年収は約700万円なので人件費だけでも1年間で2億円を超える計算だ」

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