「胡散臭いモテスーツ」ベラルーシ大統領をドン小西が批評

　ロシアのウクライナ侵攻前の2月18日、ロシアでプーチン大統領と会談したベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領。ファッションデザイナーのドン小西さんがファッションチェックした。

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　今どきこんな威張り腐った政治家がいるなんて……そう思った人も多くないか？　このちょび髭（ひげ）が、ロシア支援で世界から経済制裁を食らっているベラルーシ大統領だよ。欧州最後の独裁者という異名もあって、反対派の運動はデニムをシンボルにしたジーンズ革命なんて呼ばれたことも。たしかに自由で活発なジーンズとは対照的な、胡散（うさん）臭いスーツになってるよ。

　しかもチャラい。ちょび髭や青シャツもそうだけど、この背広、後ろを見ると位置を高くしたウエストの下にフレアを入れたりして、さもウエストがくびれているような若々しいXラインを作るデザインの細工が。こんなビア樽（だる）体形だから錯視効果は未知数だけど、こう見えて一種のモテスーツのつもりなんだろうね。

　笑顔の裏は2人とも虎視眈々と思ったけど、要はこの人の場合、見ていたのはプーチン様というより、世のお姉ちゃんたち。ま、今どきはその場合、まず肉体を鍛えますけどね。

■評価は……？
2DON！「この期に及んでモテスーツとは！」
※満点は5DONです

（構成／福光恵）

※週刊朝日 　2022年3月25日号