正しくは「損切りは早めに、利益確定は遅めに」して、「損失は最小限にとどめ、利益は最大化する」(私はこれを「損小利大」といっています)ということなのです。
日常生活では1万円を損したらおおごとです。
いや、1000円札1枚でも落としたら、1日中ブルーな気持ちになるでしょう。
でも、株式投資の世界では数万円の損得に動じない「鈍感力」を身につけないと、資産を増やしていけません。
この鈍感力は、株式投資を続けながら実際に株価の上げ下げを日々経験していくことで身についていきます。
まずは10万円からでいいので株式投資を始めてみないことには、この鈍感力が育たないのです。
私はこれまでの株取引で、ときにサラリーマンとしての月収を上回る利益を出し、ときに同様の損失を出しています。
投資を始めた当初こそ、保有株の含み損益の日々の変動にビクビクしていましたが、経験を積んで鈍感力が身についたいまでは、よほどのことがない限り平常心を保てるようになっています。
私はサラリーマンとして得た給料は無駄使いしないように気をつけていますが、投資資金は別腹(別の財布)で、日々の生活費とは桁の違うお金を動かしています。
「日々の生活はサラリーマンで稼いだお金でまかなえているから大丈夫。投資資金はあくまで別腹」と割り切れるようになってから、投資成果が出てきました。
(弐億貯男:現役サラリーマン投資家)