「“多様性”という言葉が聞かれるようになったけれど、現実はまだそれを許してくれない。里沙子自身、多様になることを怖がっている。その気持ちもわかるし、最初の一歩は百歩分の勇気が必要かもしれないけど、打破しなければ何も始まらない。とにかく勇気をふりしぼってやってみるというのは、私自身の人生のテーマでもあります」
16歳で芸能活動を始め、俳優、アーティストとして第一線で活躍してきた。現在はファッションや食品のブランドを立ち上げるなど、起業家としての顔も持つ。原動力はどこにあるのか。
「DNAの二重らせんの構造ってあるじゃないですか。私、一人ひとりの人生もまた、らせん状だと思っているんです。落ちていくこともあるけれど、できれば上昇していたい。スパイラルに昇っていくのが、私の人生に対するイメージなんです」
(本誌・野村美絵)
※週刊朝日 2019年5月24日号