
25日放送の磯村勇斗主演ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(カンテレ・フジテレビ系・毎週月曜午後10時)は第7話が放送される。本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村勇斗)が、少子化による共学化で揺れる私立高校にスクールロイヤーとして奮闘する学園ヒューマンドラマ。主演の磯村勇斗にまつわる過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」に2023年5月19日に掲載されたものの再配信です。本文中の年齢、肩書等は当時のもの)。
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2017年の連続テレビ小説「ひよっこ」でのブレーク以来、「カメレオン俳優」として多くの作品で活躍している。磯村勇斗さん。30歳となった今を語る。
磯村さんが俳優を志したのは中学生のとき。自主映画を作ったら、友人たちから拍手喝采を浴びた。20年には、WOWOWの企画でショートフィルムの監督をしたことも。映画には、いずれ作り手としても関わっていきたい思いがある。
「映画のように大勢でものづくりをするときは、監督なりプロデューサーの中に、『なんとかしてこれを伝えたい』という強い動機がないと実現できないと思うんです。今30歳ですが、そういう強い動機を、これからどんどん発掘したり、キャッチしていきたいです。今はいろんな情報が無秩序に飛び交っている時代だし、その中からちゃんとした情報を取捨選択する力も問われています。若い僕らは、その中から大事なメッセージをしっかり見極めて、まとめて、整理して、発信していくことをしないと、どんどんパワーを失っていきそうな気がします。だから今は、違和感でも怒りでも、日常的に感じ取ったものをノートにメモして、いろんな感情を自分の中にストックするようにしています」
メモに残された感情は、ハッピーなことよりも、怒りやもどかしさ、腹立たしく思ったことなどのほうがずっと多い。