寒波襲来、凍える寒さが続きますね。こう寒いと外出する意欲が削がれます。
……そして、冬に家にこもりきりになると、もれなくついてくるのが贅肉! 気づいてはいるけど、見て見ぬふりをしていませんか!?
太りやすい季節だからこそ、みなさんに知ってほしい食材があります。――それは「もち麦」。
最近TVなどでも取り上げられ、ダイエットの強力な味方として人気急上昇中なんです。
「もち麦」と聞いてまったくピンとこない方も多いと思いますので、今日は「もち麦」とは何ぞや?から詳しくご紹介していきましょう。
「もち麦」の特徴
もち麦は、名前の通り麦の一種。お米に「もち米」があるように麦にも「もち麦」があるのです。耳慣れない食材ですが、実は紀元前3000年頃までに西南アジアで栽培されるようになり、その後ユーラシア大陸やアフリカ東北部にも広く伝わった、人類にとってはなじみある食材なのです。
日本では、古くから一部の地域で団子やおはぎの材料として食べられてきました。最近ではコレステロール値を下げるとしてアメリカをはじめとした欧米諸国でも注目されているんですよ。
「もち麦」は米粒よりも少し大きく、粒の中央に黒い線が入っています。麦ごはんを食べたことがある方は少しパサパサした印象をお持ちかもしれませんが、もち麦は通常の麦よりもモチモチしており、噛むたびにプチプチという食感があります。
「もち麦」の最大の特徴は食物繊維の多さ。なんと白米の25倍、100gあたり約10〜13gの食物繊維が含まれているんです。そして、その中にβグルカンという特殊な成分が豊富に含まれていることが「もち麦」の大きな魅力。
βグルカンは、キノコや酵母にも含まれる成分で、腸の免疫力をUPさせてくれることがわかっています。大腸がんや十二指腸潰瘍、食中毒の予防に効果的なんですって!
また、βグルカンは消化が遅く胃で溶けることなく腸まで届くので、余分なコレステロールを吸着して体外へと排出してくれるとか。「もち麦」は私たちの健康維持のためにとても頼りになる食材といえそうですね。
さあいよいよ「もち麦」のダイエット効果についてもご紹介していきましょう。
もち麦ダイエットの驚くべき効果
食物繊維が豊富ということは、便秘解消効果が期待できるということ。腸内環境を整えて、お腹もお肌もすっきりキレイになれるかもしれません!
また、「もち麦」のカロリーはお茶碗1杯(約150g)あたり198kcal。白飯の252kcalと比べると低カロリーですし、その割に腹もちがよいので、ダイエット中の空腹感を感じづらいのもメリットでしょう。
……と、ここまでなら他にも同じような効果が期待できる食材はたくさんありそうですよね。
「もち麦」がスゴイのは、血糖値の上昇を緩やかにし、インスリンの分泌を抑える効果が期待できる点にあります。
血糖値が急激に上がるとすい臓から大量のインスリンが分泌され、必要以上の糖を脂肪として蓄えようと作用します。つまり、インスリンが分泌されればされるほど太るわけですが、「もち麦」に含まれるβグルカンは一緒に食べた物の消化吸収を抑えるので血糖値が上がりにくく、インスリンも分泌されにくいのです。
「もち麦」には食物繊維だけでなく、ミネラルやビタミン、ポリフェノールも豊富に含まれています。ダイエット中に不足しがちな栄養素をしっかり摂れることも「美しく痩せたい」方には嬉しいですよね。
「もち麦」の美味しい摂り方
もち麦ダイエットは、白米をもち麦に置き換えて食べる方法がポピュラーです。
もち麦1合に対して水2合分という割合で炊くと美味しく炊けますが、食物繊維が豊富なもち麦を急に白米に置き換えると、お腹が緩くなってしまう方もいます。初めての方は白米1合にもち麦1合を合わせ、水3合分を加えて炊きましょう。※もち麦は洗わずにそのまま炊飯器に入れるようにしましょう。
もち麦を炊いた後、もち米と同じように軽く潰してあんこやきなこを纏わせ、おはぎのようにして食べても美味しいですよ。また、お米と同じようにリゾットに使うのもおススメです。
沸騰したお湯で15分程度茹で、水を切ってからサラダやスープに入れてもいいですね! 時短したい方は一度にたくさん茹で、小分けにして冷凍保存しておきましょう。使いたい時にさっと取り出して手軽にダイエットメニューができますよ。
――冬太り解消は、早めに取り組むべし! さぁ、アナタも今日から「もち麦ダイエット」を始めてみましょう!