
6月22日は小林麻央さんの命日だ。2017年、乳がんの闘病の末に34歳という若さで亡くなった。その直前までブログを綴っていた姿は胸を打つものがあった。あれから8年が経つが先日、麻央さんが出演していた「NEWS ZERO」(日本テレビ系)の立ち上げメンバーでメインキャスターだった村尾信尚さんをはじめ、ラルフ鈴木アナ、鈴江奈々アナ、櫻井翔さんらが集まり、“恒例”のお墓参りをしたという。8年間欠かすことなく続いているお墓参り。その思いと麻央さんの思い出を村尾さんに聞いた。
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6月9日、日本テレビのラルフ鈴木アナが自身のインスタグラムで「今年もZEROファミリーで小林麻央さんのお墓参り」と題した投稿をした。
ZEROファミリーとは2006年10月に放送が開始された「NEWS ZERO」の立ち上げメンバーのことで、投稿された写真には、メインキャスターだった村尾信尚さんをセンターに、ラルフ鈴木アナ、鈴江奈々アナの3人が写る。
投稿の「#(ハッシュタグ)」には「#村尾信尚」「#櫻井翔」「#小林麻央」「#鈴江奈々」「#ラルフ鈴木」という面々の名前が並ぶ。「#」のZEROファミリーの中心に麻央さんがいる。
「麻央さんのお墓参りは、毎年6月の恒例行事になっています。麻央さんもいた『NEWS ZERO』の立ち上げは、結構大変だったので、1年に1回は当時のみんなで会っています。麻央さんのお墓参りを“仲介”にしてみんなに会える。集まったメンバーは、今年も“麻央さんのお墓の前に集まれるのはいいことだよね”と、麻央さんがつないでくれている結びつきに感謝しています」
闘病中なのに「これからも頑張ります」
今年のお墓参りで、麻央さんの気力の持ちように改めて感じるものがあった、と村尾さんは話す。それは、村尾さんがまもなく70歳になることと関係している。
「僕はいま69歳で、もうすぐ70歳の古希を迎えます。この年齢になると、当然、知力、体力、気力の衰えを感じる。それは一方で、死へのハードルがどんどん下がり、ある意味、死が身近なものに感じられてくるんです。しかし、麻央さんが死を身近なものとしてとらえたのは30代。しかも、突然、その時がやってきたというのは、どれほど精神的につらいことだっただろうという話を今回、お墓参りで集まったときにみんなにしましたね」