英国訪問時の天皇皇后両陛下=24年6月
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 英国への訪問を終え、帰国した天皇・皇后両陛下。チャールズ国王や訪問先の子どもたちとの交流では、笑顔の場面を多くみられた。SNSでは「雅子さまの笑顔を見ると安心する」「元気をもらえます」といった声とともに、海外からも称賛の声が。なぜ、「ロイヤルスマイル」は人を魅了するのか。答えは、表情筋に隠されている?

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顔全体を使ったまろやかな笑顔

 マナーの講師で、任意団体「日本表情筋トレーニング協会」を主宰する水野愛子さんに聞くと、次のような理由を挙げた。 

 「雅子さまの笑顔は、顔全体の筋肉を非常によく使われています。ご成婚当時からとても素敵な笑顔という印象でしたが、近年はさらに笑顔の質が上がられました。左右対称の、『安心感のあるまろやかな笑顔』になられていると思います」

英国へご出発される天皇皇后両陛下=24年6月

 水野さんによると、人間は年齢が上がるにつれて、口角を上げるために必要な口の筋肉(口輪筋)と頰の筋肉(大頰骨筋・小頰骨筋)が垂れ下がる傾向にあるという。しかし、雅子さまはご年齢を重ねても、それほど下がらずにいるという。

 「もちろん、マッサージなどで多少は改善することはできますが、どうしても抗えないもの。しかし、驚くことに雅子さまはご年齢を重ねられて、さらに口角が上がっており、お若いときより伝わりやすい笑顔になったとお見受けしています。また、ご成婚当時はキリっと見えた目元も、今は安心感を与える柔らかい感じになられています。これは、目元の周りの筋肉(皺眉筋)と表情筋をバランスよく使っている証拠です。日常において雅子さまがいかに笑顔になられる機会が多いか、いかに表情筋を意識して使われているか、にほかなりません。たゆまぬ努力と、内面からの本当の笑顔をなされているからこそのスマイルなのだと思います」

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「ロイヤルスマイル」は海外からも称賛