
先月末、「国内の携帯端末メーカーがガラケーの生産を、2017年以降に中止する」との記事が目に飛び込んできた。どうやら、スマホの普及が進んだことから、メーカーにとってガラケーの開発が重荷になっていたようだ。
そして、このニュースを受けてなのか、auとNTTドコモのガラホ戦争が勃発し、新モデルを発売している。新製品は価格が高いという方にとって気になるのが「型落ち」だ。そこで、ビジネスパーソンが2台目として持つのにおススメのガラホについて、都内の大手家電量販店の店員に聞いてみた。「型落ちですので、なかなか店頭では買えないかもしれませんが、オンラインでは買えると思います」との断りの上で3点紹介してもらった。
★Optimus chat L-04C 2010年冬春モデル
未使用品価格相場(白ロム) 1万1800円~
中古価格相場(白ロム) 7800円~
キャリア:NTTドコモ
メーカー:LGエレクトロニクス
OS:Android 2.2
文字入力:タッチパネル+QWERTYキーボード
画面サイズ:3.2インチ
本体サイズ:58.1×116×15.3 mm
重量:約148.5kg
QWERTYキーボード内蔵タイプだが、コンパクトで使いやすい。慣れればキーボートでの文字入力もサクサク行える。さらに、WordやExcel、PowerPointファイルの閲覧、作成も行えるのでビジネスマンにはありがたいだろう。Facebookやtwitterをワンタッチで表示する「ソーシャルフィールド」画面が用意されており、Bluetooth内蔵なので拡張性も申し分ない。なお、白ロムとは、「回線契約がされていない、電話番号情報を持たない携帯電話」を指す。
店員は「格安SIM(プロバイダーなどが提供する低価格のSIM)も使えるので、セカンド機として持ち歩くのがいいと思います」とアドバイスしている。
★smart bar S42HW 2011年夏モデル
未使用品価格相場(白ロム) 7800円~
中古価格相場(白ロム)5980円~
キャリア:ワイモバイル(旧イー・モバイル)
メーカー:HUAWEI
OS:Android 2.3
文字入力:タッチパネル+テンキー
画面サイズ:3インチ
本体サイズ: 51×133×11.5 mm
重量:約115kg
こちらもタッチパネルとBluetooth、テザリング対応のビジネスモデル。テンキー付のストレートタイプの形状で赤外線通信機能もついているというてんこ盛りの仕様だ。小型軽量なので2台持ちでも苦にならないだろう。ただ、古い機種なのでバッテリーの持ちはあまりよくない。店員は、使い方について、次のようにアドバイスしてくれた。
「ワイモバイル契約で使用すれば、通話料が10分以内なら月300回まで無料(301回目以降は20円/30秒)で使えます。固定電話をはじめ携帯会社を気にせずに通話ができるので、外で電話をかけることが多いビジネスマンにオススメです。また、格安SIMを使ってパソコンやタブレットのテザリング用として持ち歩くのもいいと思います」
★BlackBerry Bold 9900 2011年冬春モデル
未使用品価格相場(docomo版 白ロム)4万3500円~
中古市場相場(docomo版 白ロム)1万2600円~
キャリア:NTTドコモ
メーカー:ブラックベリー・リミテッド
OS:BlackBerry OS 7.0
文字入力:タッチパネル+QWERTYキーボード
画面サイズ:2.8インチ
本体サイズ: 66×115×12.3 mm
重量:約130kg
BlackBerryがここに来てかなり安くなっている。こちらの機種はAndroidではないが「BlackBerry OS 7.0」を搭載し、ブラウザーの動作レスポンスを向上したもの。入力がしやすいワイドQWERTYキーボードやタッチパネルを搭載し、タッチパッドによる操作も可能だ。
「BlackBerry OSは安定性、速度、使い勝手に定評があるOSで、Androidはちょっと…という方でも安心して使っていただけます。お客様の中には『これを使うと他の電話には乗り換えられない』という方もおられます。通話はもとより、キーボードも程よい大きさなので、ぜひビジネスマンにオススメしたい一台です」(前出の店員)
一度はBlackBerryを使ってみたいという方は、今が買い時かも知れない。
auとNTTドコモが新機種を投入し、がぜん盛り上がる「ガラホ戦争」。ソフトバンクはガラホにあまり注力しないようだが、今後の動向に注目したい。
(ライター・中森勇人)